くゎたう寫眞帖

秋田の自称アマカメラマン加藤のブログ

こぼれてしまった幸せの器

SNSで書いてしまっているので、触れずに居るのも不自然と思い簡単に…

26日、母が亡くなりました。享年69歳でした。
長寿社会の現代では早いと言われてしまう事がある歳ですが、
早すぎるという事もない年齢だと自分では思っています。

自分は60代まで健康でいられる自信は決してありませんのでね。

問題は、死因であって。
先日、これまでのアパートの隣人の事について書きましたが、
まさか同じ月に、我が母までもが、自死するとは思いもよりませんでした。


ノートに記していた遺言めいた文の内容では、
体が思うように動かなくなっている事や、認知症を自覚しているような事を書いていた。
そのことは嘘では無いであろうが、それが主な原因とは思えず。
また家人に内緒で借金をしたとか、財テクに失敗した形跡もない…
むしろ、多くはない収入の中で、よくぞここまで貯金や保険を残したという…

後から思い返せば、最近こんな事を言っていた、こんな事をやっていた、
というのは多々出てくるが、とくに家人に悟られる事もなく身の回りの片付けを済ませていた。

それどころか、片付けのみならず、今後私らが使うであろう日用品や食料などにメモをつけてしっかり支度して、
預金通帳や保険証書はもちろんの事、公共料金引き落としなどの当面の残高も用意して
ほぼ完璧に準備万端・用意周到であったという。

それは恐ろしく多岐にわたり、小さなところではトイレの掃除ブラシまで新品に入れ替えていたという…

さらに驚く事は、遺影に使う写真まで用意してたという…


これらから想像…いや残された結果から、少なくとも衝動的に決行に至ったのではなく、
このあたりまでに世を去ろうと計画的に事を進めていたであろうという…

そのあまりの周到さ、潔さには、突然母を亡くした悲しさが紛れてしまうほどであり。


身内をネタにして、ネット上の注目を集めようなどとは思わないが、
正直、この事をベースに小説でもかけてしまう気がする。
不幸ごと、それも身内の事であるが、母はそれを望んでいるのではないか?とすら思える。


身内、それも息子の私がいうのも照れ臭いのだが、
母は、とても美しい人であった。

一例を挙げると、私の中学時代、地元の洋品店で働く母を
クラスの同級生、それも女子が買い物がてら見に行って、
彼女らに
「オマエの母ちゃんはあんなにキレイなのに、なんでオマエはその程度なのだ?」
とからかわれてしまうほど。


越谷オサムの小説に「陽だまりの彼女」というのを読んだ事がある。
上野樹里・松本潤主演で映画にもなっている。

それは「鶴の恩返し」的に、ある男が少年時代助けた猫が、
同級生の少女となって中学時代に現れ、一時離れ離れになったが、
社会人になってからその男の理想的な女性となって再開し、
結婚したが、彼女の寿命は猫のままで…という(ネタバレ失敬)小説なのだが、
親父にとってはそれのさらに長いバージョン、子供が出来、40年以上も過ごしたのではないか?という。

事実、父母共通の友人による弔辞は、
「かぐや姫」が居座ってしまい、結婚し産んだ子供がオッサンになるまで居座ってしまい
ここにきてようやく月に呼び戻されたのだ、という内容。


私は今年、会社を辞めこそしたものの、
昨年末のあるきっかけから人脈が拡がり、
また、ツイッターなどからリアルにも交流する人脈も出来、
古い人脈からは転職先まで決まり、
可愛いカメラ女子と好天の中撮影に出かけたりと、幸せすぎる年であった。


よく言われている通説で、ひとの幸せの量というのは決まっており、
それを上回る事は無い、という。
私は今年、幸せの量が上回ってしまい、器からこぼれ出てしまいこのような不幸が我が身を襲ったのだと思う。

幸せの器が空になってしまった。これからまた満ちていく日々が待っていると信じ、
母のこれまでの恩に感謝し生きていきたいと思う次第である。

…それにしても、本当に小説でも書けそうなほどの体験をした今日この頃である。
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